あれから3年 =その2=

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信号の消えた大渋滞の道を進み、実家に向かいます。
途中のスーパーが激混みであることを目にしたら、衝動的に駐車場に入っていました。

店内は真っ暗で、大混雑。
店員さんは、電卓でお会計をしています。

どうしても早く家に帰りたかった私は、店先で販売していたバナナを3房買って、車に戻りました。

おそらく17時前には実家についたと思われます。
おふくろと三男(犬のマロ)が心配そうに待っていました。

親父は仕事で大仙にいるとのこと。

何度か電話して連絡がつき、秋田市内の状況を報告。無事の帰りを祈りました。

停電対策として、ロウソク、ラジオ、懐中電灯、反射式ストーブなどなどを準備。

成人病医療センターに入院しているばあさんの事も気にしながら、
落ち着いているようで右往左往しているおふくろと私とマロ。

水洗トイレは使えるけれど、換気扇が使えないため臭いがこもる!とか、
ガスは使える!とか、家の中の状況も少しずつわかってきました。
おふくろがガスでご飯を炊き始めたとき、さすがだなぁと感動しました。

親父が帰ってきたのは、家の中ではすでに懐中電灯を使い始めた18時過ぎだったでしょうか。

まずは、家族が揃った事に安心しながら、暗い部屋で味のしない晩飯を食べました。

親父の車についているカーナビでNEWSを確認。

「若林区では、対岸におよそ100人ほどの遺体らしきものが見えているが助けに行けない」

「仙台空港が冠水した」

「陸前高田は壊滅的な被害」

「気仙沼の火災」

とんでもないことになっていて、粗い画面から流れてくる映像が怖くて仕方ありませんでした。

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